呼吸をする家
以前住んでおられた家も若いころ設計をさせていただきましたが、今回移転されるとのことで再び設計を依頼してもらい有難いことです。
大工棟梁は腕も確かで、設計者との打ち合わせにもこまめに応じてその意向を汲み取ってくれ、納得のいく仕事が出来て喜んでいます。
最近の断熱材は、魔法瓶のように木材が呼吸できない工法が多いので、今回はセルローズファイバーという調湿と通気効果のある断熱材を使用して呼吸する家にして長持ちするよう心がけました。
また老婦人は書にも堪能で代々受け継がれてきた襖の書を再生して使用されたので格式ある和室となりました。
狭小住宅
間口3間奥行8間半の26坪の敷地に延べ面積20坪の狭小住宅ですが、駐車スペースを二台取りました。 ローコストでありながら大工さんの手刻みで構造の品質は落としていません。 お施主様は25歳とお若く、ついていけるかと心配しましたが物わかりが良く仕事もスムーズに運び出来上がった住宅も気に入っていただけました。 部屋数を取るために廊下を無くしたので部屋は割と広いです。 ロフトも付いており意外と広いベランダもあり、ここでバーベキューをされるそうです。 まだ外構工事は済んでいません。
梁見出しの家
お施主様は嬉野茶生産者で直販も手掛けられ、設計の希望は、作業場兼用住宅でした。三世代住まわれるので約70坪の大きな家となり、中廊下が暗くなるため階段ホールを吹抜けとしてハイサイドから光を取り入れる手法を取りました。またこちらのご家族は身長が高い家系で、息子さんもすごく長身だったので全体的に高めの寸法にしました。2階が乗る居間、台所食堂、寝室等は梁化粧見出しとして現代古民家風の造りとしました。今回も施工者棟梁の采配によりローコストで質の高い家が出来感謝に堪えません。
坂の家
Nさん親子がうちの家を見にこられ、気に入ったからと設計を依頼していただきました。 当初から自邸をベースに計画を進めましたが今度は改良を加えうちより進化した住宅としました。 工事に取り掛かると坂がネックになり苦心しましたが、なんとか職人の方々に協力いただき無事完成となりました。 夫人の希望で柱梁は佐賀県産材で床も杉板で仕上げました。
木目を楽しむ家
ご依頼の電話を頂いたのは実施設計にかかる数年前で、計画に少々てこずりました。 棟梁はとても良心的な方で、施工の段階になると設計より質の良い材料を使用してくれローコスト住宅の見本となる建物となりました。 収納戸の開閉により3室をワンルームにしたり、和室・リビング・台所・食堂と個別にも使えます。 床の間の床材はケヤキで旧家屋の材料を再利用しました。 2階子供部屋には1階台所に通じる通風兼用の地窓を設け小さな子供さんが個室にいても安心できるよう人の気配が感じられるように配慮しました。
二世帯住宅
隣近所のよしみで設計を頼んで頂きましたが、いざ着工というときに棟梁が病になりどうなることかと案じましたが、病院を抜け出して現場に顔を出したり、電話による的確な指示などの行き届いた施工で施主夫妻にも喜んでいただきました。 ときおりS夫人に会うととても快適で住み心地が良いと言って下さいます。 二世帯住宅で,大黒柱はケヤキその他柱は全てヒノキです。